にゅーすばんく

しがない地方銀行員のブログです。

銀行員の年収

こんにちは。

家のネットが突然使えなくなってしまい、ネットカフェに来ている銀行員半田です。

 

世間はもうすっかり年末モードですね。

12月と言えば、ボーナスの時期でもあり、懐があたたかくなる時期なのではないでしょうか。

今日はボーナスを含めた、銀行員の年収についてお話したいと思います。

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銀行員ていくらもらってるの?

まずは僕の年収を公表する前に銀行員の平均年収を見ていきましょう。

《国内銀行94行の平均年収(2016年3月期)》:622万2000円

《都銀等大手行》:754万3000円

地方銀行》:638万9000円

第二地方銀行》:564万6000円

東京商工リサーチ調べ)

 

私もこの記事を書くにあたり、初めて調べましたが、正直な感想は、

へぇ~・・・安っ

 

って感じでした笑

しかし、同じ銀行でも大手行と第二地方銀行では、190万円も差がありますね。

単純計算で、10年で1,900万円、20年で3,800万円も差が開く計算になります。

 

うわぁ~

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さて、では地方銀行勤務6年目の、私の年収を実際に公表したいと思います。

 

ドゥルルルルルルルルルルルル(太鼓の音)

ジャン!

567万円(総支給)

 

うーん・・・ビミョー・・・

自分でも思いますが、高くも安くもないため、リアクションしにくい金額ですよね。

 

銀行員がつらいところは、どんなに仕事を頑張ったとしても、大して給与に反映されないところですね。

年収を上げるには、昇格するしかないんです。

 

ちなみに冬のボーナスは手取りで48万円くらいでした。

 

銀行員て意外と年収低いの?

ここまで読んでいただいた方は、このような疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。

この疑問に対する答えは、勤める銀行と役職によるとしか言えませんね。

私の務める銀行は、支店長になれば1,200万円程度もらえるらしいです。

おそらくどこの銀行でも、支店長になれば1,000万円はもらえていると思います。

支店長になれば、そこそこもらえていると言ってもいいのかもしれませんね。

 

銀行員の生涯年収

ここまで銀行員の年収についてお話してきましたが、今度は生涯年収について書きたい思います。

銀行員の支店長になれば、年収1,000万円はもらえると書きましたが、実は銀行員の生涯年収はさほど高くありません。

「え?なぜ?支店長になれば1,000万円ももらえるんだから、生涯年収も高いんじゃないの?」と疑問に思われる方も多いと思います。

 

そのわけは、銀行員の定年退職の年齢にあります。

銀行員の定年退職は、55歳とかなり早いんです。

55歳が定年の理由はよくわかりません。そういう慣習があるからとしか。

 

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55歳で定年して、その後はどうするの?

定年が近づいてきた支店長に残された道は3つあります。

1.役員になる

2.他社へ出向

3.銀行に残る

 

1番の役員になれば、定年は実質なくなるわけですね。しかし、役員になることはそう簡単ではありません。なので、選択肢はおのずと2番か3番になります。

 

2番の他社へ出向とは、銀行の関連会社の保険会社、不動産会社、または銀行の取引先の会社へ出向することです。

出向先は自分で選べる訳ではなく、人事部が斡旋してくれます。

定年は55歳ですが、53歳くらいに人事部からの斡旋が来ます。なので出向する場合は、実質53歳が定年みたいなものです

しかも出向すると、関連会社に行けたとしても、収入は現役時の50%~70%に落ちると言われています。

 

最後の選択肢となるのは、3番の「銀行に残る」です。この場合60歳まで銀行に勤めることができます。

「なんだ銀行に残れるんじゃん。じゃ銀行に残る人がほとんどなんじゃない?」と思われる方が多いと思いますが、この選択肢を選ぶ人はほとんどいません。

 

それは銀行に残るのは条件があるからです。

その条件とは、役職を下げること。具体的に言うと、支店長代理という役職に戻らなければなりません。

支店長の人が銀行に残る場合は、役職を3つも下げる必要があります。

 

まわりの人間からすると、昨日まで支店長で上司だった人が、明日になると自分の部下になるというおかしな現象が発生します。

 

定年を迎えるほとんどの人が、支店長もしくは次長ですから、おのずと役職を下げる場合が多くなります。

そのため、先程も言いましたが、この選択肢を選ぶ人はほとんどいません。

 

 

私のイメージでは2番の出向が90%くらいを占めていると思います。

しかし、取引先へ出向する場合、プライドの高い元銀行の支店長は、使いにくいという話も聞いたことがあります。

支店長という肩書がなくなり、収入も低くなってしまうと、残るのはプライドだけです。

ほんとに銀行員の末路は悲惨だと思います。

 

説明が長くなりましたが、銀行員の生涯年収がさほど高くないのは、銀行の定年が早く、出向したあとの収入が低いからです。

 

これから就職活動をする予定の学生さんには、こういった実情を踏まえて就職活動を行なって欲しいです。

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

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銀行員のお仕事

こんばんは。銀行員半田です。

銀行員半田です。

 

銀行って何をしているの?って方はけっこう多いと思います。

若い方だとか、銀行を利用する機会の少ない方は特にですよね。

自分も実際銀行って何をしているのかよく知りませんでした笑

なので、今日は銀行員の主なお仕事について紹介したいと思います。

 

銀行って何をするところ?

まず銀行の基本的な業務をご説明していきます。

銀行には三大業務と呼ばれる業務があります。

①預金業務

②貸出業務

③為替業務

 

①預金業務

これはおそらくどなたでも利用している、最も一般的なサービスですね。

個人や法人のみなさまから、お金を預かるサービスです。銀行はお預かりしたお金に対して利息をお支払いします。皆さまからお預かりしたお金は②の貸出業務の原資になっています。

 

②貸出業務

①でお預かりしたお金を、個人、法人の方たちに貸すサービスです。融資業務ともいいますかね。一般的なところで言うと、カードローン、マイカーローン、住宅ローンなどがこれに当たります。銀行は貸し出したお金に対して利息をいただきます。銀行の資本の8割は貸出と言われています。

 

③為替業務

お客様のお金を別の口座に資金移動する業務のことです。一般的に振込と呼ばれるサービスですね。自分の銀行、他の銀行に関係なく振込を行うことができます。これによりお客様は多額の現金を持ち運ぶ必要がありません。銀行は振込の取り扱いに際して手数料をいただきます。手数料は銀行によって異なりますが、だいたい一緒のところが多いようですね。

 

この他にも銀行が行っている業務は多々あるのですが、ここで説明するとややこしくなてしまうので、とりあえず今日は三大業務についてご理解いただきたいと思います。

 

銀行の収益って?

通常の会社は

 

売上ー原価ー経費=利益

 

ですよね。じゃあ銀行はどうやって収益を得ているのかって話なんですが、基本的に一緒です。

 

売上(貸出利息)-原価(預金利息)-経費=利益

 

ものすごくざっくり申し上げるとこんな感じです。

つまりお客様に貸し出して得た利息と、お客様からお金をお預かりしてお支払した利息の差額から経費をひいた金額が利益となるわけです。

 

 

利息っていくらくらいになるの?

たぶん上記の説明だけでは、なんだかモヤモヤする方がいらっしゃると思います。

「貸出利息なんでいくらにもならないんじゃない?」

とか思われる方もいらっしゃると思います。

1本の貸出で見れば、短期的に銀行が得られる収益はそんなでもありません。

例えば、お客様から年利0.001%でお預かりしている100万円を、別のお客様に年利1.5%で貸したと仮定しましょう。

 

    貸出利息             預金利息         

(100万円 × 1.5%)-(100万円 × 0.001%)

14,990円

※税金等は考慮していません

 

なんかパッと見たいしたことはないですよね。しかもここから経費等がひかれるわけですから、全然もうかっていないように見えますね。

しかし、銀行は常に何兆円何千億単位でお金を貸してます。

そうすると銀行が年間で得ている貸出利息は、何百億という金額になります。

まあ銀行の規模にもよりますけど。。。

 

ほんとものすごくざっくりとした説明になってしまいましたが、なんとなくわかっていただければ幸いです。

他の業務についてはおいおい書いていきたいと思います。

では(_ _)

 

 

 

休日出勤

f:id:ggg-skkipa:20161218230231j:plainこんにちは。今週の土日は休日出勤をして、休みなしの銀行員半田です。

 

突然ですが、銀行員は休みが多い仕事だという考えの方って、けっこういらっしゃると思うんですが、いかがですか?

 

今回は銀行員の休みの事情についてお話ししたいと思います。

目次

 

 

休みが多いかと言われると、実際のところ、そうでもありません。

 

確かに、土日祝日は基本的に休みですが、そんなの今時普通ですよね。

銀行に勤めていて、むしろ休みが少ないとすら感じることもあります。

 

そう感じる理由は、お盆休みがないことと、年末年始の休みが少ないことですね。

 

銀行はお盆休みがない?

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先ほど述べたように、銀行にはお盆休みはありません。普通に営業しております。

一般的にお盆とは、8月13日から8月16日までを指します。つまりこの4日間が休みになるわけですね。

業種によってお盆休みの期間は異なりますが、自動車関連企業はお盆休みが長いことで有名ですね。

トヨタ自動車は今年のお盆休みは9連休あったみたいです。

うらやましーーーー

 

年末年始の休みも少ない?

はい、これも先ほど述べたように他の一般企業と比べると非常に少ないです。

具体的に申し上げると、年末は31日から。年始は三が日まで。

たったの4日間しかありません。

年末年始は会社によってかなりばらつきがあると思いますが、だいたい28日には仕事納めになる会社がほとんどのイメージです。

しかも30日銀行は営業していますが、ほとんどお客様はいらっしゃらないため、超ひまです。

ひますぎて、去年は後輩とお昼にそばを食べに行っていました。

 

 

もしかして銀行って休みが少ない?

先ほどまでの話を聞いていると、銀行は本当は休みが少ないんじゃないかと思われた方もいらっしゃるかと思います。

実はそういうわけでもないんですね。

 

銀行には連続休暇という、5日間連続の有給が存在します。

前後の土日を合わせれば、最大9連休になります!

 

土日 月火水木金 土日

①② ③④⑤⑥⑦ ⑧⑨

 

こんな具合で長期休暇が取得できるんですね。しかも一応好きなタイミングで取得することができます。

この連続休暇制度というのは、どこの金融機関でもたいてい存在します。

なんでこんな特異な制度が存在するかと言うと、金融庁からの指導によるものなんですね。

 

つまりものすごくざっくり言うと、行員を長期離脱させ、その間に不正を暴け!

ということらしいです。

なので連続休暇を取得する前は、ちょっとした身辺調査が行われます。

ロッカーの中を見られたり、お客様のところに上司と行ったり、etc...

 

あまり気持ちよく休めるわけではないですけど、休みは休みですから笑

 連続休暇の他、年間で消化必須の有給が1日×5の5日間存在します。

 

なので、休みが少ないかと言われると非常に微妙なのです。

 

考え方によっては、連続休暇を好きなタイミングで取得することができるので、旅行が安く行けたり、出かけても混み合っていない等のメリットもあります。

 

まあ人によって良し悪しなんでしょうね。

 

では今日はこのへんで(_ _)

 

 

研修

こんにちは。

とある地方銀行勤務の銀行員です。

 

そういえば自分の名前決めていなかったですね。

 

何がいいですかねぇ?うーん…

ちょっと前に半沢直樹流行ってたし、半田でいいや(適当)

 

さてさて本題です。

今日私こと半田は、銀行主催の研修に行ってまいりました。

 

研修の内容は、コンサル会社の講話であったり、事業承継であったり、M&Aであったりetc...

 

つまりクソつまらん内容でした。

 

なぜこんな小難しいことを研修でやらなければならないかと言うと、現在銀行業界全体を取り巻く環境からご説明いたします。

 

昨今の銀行業界

新聞だとかを読んでいらっしゃる方はご存知かと思いますが、銀行業界は過去に類を見ないほど、厳しい環境に置かれています。

 

なぜなのかとざっくり申し上げると、人口減少に伴い、地方経済縮小、銀行の最大の資本である貸出の金利がものすごい勢いで低下しているからなんですね。

 

金利が低下している理由は、人口が減少しているのにも関わらず、銀行、信金等の金融機関は全然減っていないわけです。

 

多少合併等をしていますが、まだまだ多すぎる状況です。

 

するとどういった事態が起こるかというと、少ないパイの奪い合いです。つまり苛烈な金利の引下げ競争が日々繰り広げられているわけです。

 

金利が低下しているということは、銀行が貸出によって得られる収益が減るということです。

普通のお店で言えば、どんどん値下げをして売っているわけですね。

 

このままではお互い消耗戦になってしまうため、銀行が今取っている施策は、経営の多角化です。

 

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経営の多角化って?

経営の多角化とか、難しそうな言葉を使いましたが、つまり貸出以外のことで稼ぎましょうということなんです。

 

貸出以外で銀行が稼ぐ手段それは

 

投資信託、保険等の販売、提携企業への顧客紹介によるキックバック(ビジネスマッチング)、M&A、社債の発行etc....

などなどたっくさんあるわけです。

 

これらの業務にはたいてい本部に専門の担当者がいます。そのため、支店の担当者は本部の専門担当者に繋ぐ役割を担うわけです。

いくら専門担当者に繋ぐだけとはいえ、それなりの知識が必要なんですね。

 

「こんなものがあるらしいんですけど、とりあえずいいものらしいんで聞いてみませんか~?」

よりも

「こういったものがあるんですが、半田様にとってこんなメリットがあります。専任の者をお連れするので、是非一度お話しさせていただけませんか?」

の方が説得力ありますよね?

 

あと、これらを提案することで、お客様に「使える銀行」だと思ってもらい、多少金利には目をつぶってもらおうという下心も若干あります。

 

まわりくどい説明になりましたが、銀行が研修をたくさんやる理由は、こういった知識を行員につけさせるためです。

 

銀行では毎日のようにあらゆる研修が行われており、このことからも銀行員が一生勉強が必要と言われる所以だということがご理解いただけると思います。

 

今日はここまで

では(_ _)

 

 

 

 

 

はじめに

こんにちは。

とある地方銀行勤務の銀行員です。

 

 突然ですがみなさん、銀行員に対してどんなイメージをお持ちですか?

 

「真面目そう」

「エリートっぽい」

「給料高そう」

 

そんなイメージが一般的だと思いまが、

 一切そんなことはありません。

銀行員にもいろいろいますし、泥臭い仕事ですし、給料も他の上場企業等に比べて安いです!

 

あくまで僕が勤める銀行はという話ですが。

 

このブログでは、銀行員の仕事内容や実態、普段銀行業務の中で起こったことなどなど発信していきたいと思います。

 

 

日本景気が〜とか、経営とは〜だとか高尚なことは書く気はありません。

というか、そこまで頭が良くないので笑

 

題名にもあるように、仕事の中で起こった事実を基に、備忘録的な活用をしていきたいと思います。

 

また、これから銀行に入りたいと思っている大学生や、経営者の方等に、

 

「銀行ってこんな仕事なんだ!」

 

とか

 

「銀行員てこうゆうこと考えてんのか」

 

とか参考程度に見ていただけると幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

 

自己紹介

●生い立ち

1988年生まれ、現在28歳。男性。

とある地方に生まれ、高校まで実家暮らし。

両親、兄、姉の5人家族。

父親は自営。母はパート。

比較的貧しい家庭に育ちました。

 

●学歴

2011年関東のとある私大(理系偏差値50程度)を卒業。

学生時代はラグビー部に所属。

 

●志望理由

「地元に戻りたかったから。」

と至ってシンプル。

 

面接では

 「大学で学んだことを活かし、地元に貢献したいです!」

なんてそれっぽいこと言いました笑

 

●担当業務

法人営業

法人に対し、融資をすることがメインの仕事です。他にもたっくさん業務はありますが、おいおい書いていきたいと思います。

 

●家族構成

妻、長女(1)、長男(0)の4人家族。

妻も同じ銀行の人間です。

銀行の社宅に住んでいます。

長男が11月に生まれたばかりなので、妻と長女は一緒に里帰りしているので、現在はひとりです。

 

以上です!

地域だとか書いてしまうと、会社を特定されかねないのでぼやかして書きました^_^;

 

それでは(_ _)